【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
□ひねくれる蓮央
その日の放課後、学校に迎えに来てくれた蓮央と共にいつもの倉庫に向かっている。
「咲誇、なんか歩がすげぇイラついてたけど何かあったのか?」
「え?」
歩、怒ってるの?
やっぱりあれかな、喧嘩に負けたし……京也に助けられたし。
「多分、喧嘩に負けたからだと思うよ」
「歩が負けたのか?珍しいな」
「すっごい大男だったからね」
「そうか……。咲誇は大丈夫か?」
「うん、平気」
「京也が助けてくれたから」と言おうとしたとき。
「さっきー、蓮央!」
後ろから諒真さんの声がし、振り返る。
奈緒を後ろに乗せた諒真さんが、こちらに手を振っていた。