【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー


はぁ、とため息をついた蓮央は、後頭部を掴む手に力を込めた。



「……時間切れ。俺がやる」


「えっ!?やだやだ蓮央!離してっ!!」


「だめ」



顔を引き寄せられて唇が重なり、さっきと同じ感触。


ツボを押されまいと必死に逃げるも、あっさり捕まって絡め取られる。


数十秒もそうしているうちに、体から力が抜けてきた。


頭の奥が痺れて何も考えられない……。


さっきより長めにそれを受け入れ、突如唇が離れた。



「咲誇、俺が支えてないと立てねぇな」



しっかりと腰を抱かれ、蓮央にもたれかかっていると、あることに気づいた。


仕方なく、かすかに動く指で蓮央をつつく。

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