【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
諒真さんは京也の肩を叩きながらワハハと笑っている。
「この酒はなー、『菊の月』っつー酒だ!」
「聞いたことねぇな」
「通だけが知ってる、高級な酒だぜ!!」
「へぇー。じゃあアンタ通なのか」
「あったりめーよ!」
・・・なんか意気投合してるし、江戸弁になってるし。
その場ののほほんとした雰囲気を破ったのは、真浩だった。
「……お前ら、なんでここにいるの?僕の酒まで飲んでさ、殺されたい?」
その可愛い顔からは考えられないような物騒な言葉を発する真浩。
真浩も何気酒好きだからなぁ……
「酒はいいとして、真浩の言う通りだ。何でここに来た?」
圭太も立ち上がる。
雰囲気を悟ったのか、諒真さんが京也から離れた。
京也は倉庫を見回しながら話しかけてくる。