【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
「ちょっと歩とかいう奴に用があってよ。赤い髪の目つき悪ぃ奴なんだけど」
「帰った」
「ふぅん……んじゃあ仕方ねぇか。今日の礼をしてもらいに来たんだけど」
「……あ!!」
『今日の礼』という言葉で思い出した。
「京也、さっきは助けてくれてありがとう」
「ん?あぁ、あれくらいどうってことねぇ」
笑いながら言う京也。
あのときの戦い方を思い出す。
「確かに、すぐ倒してたよね」
「デカさだけて強くねぇもん」
「はぁ?私負けたんだけど?」
「お前が弱いからだろ」
「その弱い奴に負けたのはどこの誰ですか?」
「あー、あれは手加減してたしな」
「…ムカつく……」
意外に話しやすい京也との会話。