【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
「そいつが王蘭にいることを隠して、毎日会うつもりだったとか?」
「蓮央…?何言って……」
「いつの間にそんなになついたんだよ。仮にも敵だってのに」
どこかトゲがあるその言い方に、少し不満を覚えた。
「さっきから何言ってるの?意味分かんないんだけど」
「その男、お前のこと好きなんだろ?何まんまと誘いに乗ってんだよ」
「誘われてなんか……。ただ、助けてくれただけだよ?」
「それがそいつの計画だったら?わざとほかの男に襲わせて、信頼を得る計画だったらどうすんだ?」
はぁ……?
何で、そんな風に考えるの?
「京也はそんな悪い人じゃない……」
「なんでそいつの味方するんだよ。少しは疑うのが普通じゃねぇ?」
「蓮央、咲誇……いい加減にしとけ」
圭太が私たちの間に割って入った。
「2人の言い分は分かったから、今はやめろ」
「悪ぃけど、やめねぇ」
その圭太を押しのけて、蓮央は続ける。