【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
「咲誇は渡さねぇって言ったよな?」
「どっちを選ぶかは咲誇の自由だろ」
「……そういう態度がムカつくんだよ!!」
蓮央が京也を殴り、京也は床に倒れた。
本気で殴られたのだろう、既に頬が腫れている。
「京也……!蓮央、何でそんなことするの!」
「またそいつを庇うの?ハッ…信じらんねー」
蓮央の態度が、どんどん冷たく素っ気なくなっていく。
数分前のあの優しい面影は、もうどこにもない。
「そんなにそいつがいいなら行けば?止めねぇし」
「だから……!そんなひねくれて受け取らなくてもいいじゃない!!」
「ひねくれてなんかねぇ。つかさっさと行けよ、もう限界」
蓮央は持っていたグラスを握って割ってしまった。
パリンッと音がして、彼の手から血が流れる。