【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
「蓮央……今のお前、史上最低だ。何で信じてやらなかった。咲誇はお前が好きって言ってたろうが!!」
「……」
「それだと翠斗と同じだぞ!咲誇は……お前には、信じてもらいたかったはずだ!!」
「んなの言われなくても分かってる!!」
ぶつけようのない怒りを、テーブルに当り散らす。
ガンッ!ガンッ!と何度も蹴り、変形するまで蹴った。
「俺が信じないといけないことくらい、分かってんだよ!!でも……!!」
何て言えばいいんだよ、この気持ち……!!
俺の中に黒くてドロドロしたものが渦巻いている。
「疑うしか、信じる方法がなかった……」
「…蓮央」
「疑えば、咲誇が戻ってきてくれるかと思った。でも……結局空回りだ」
ポタッと、床に黒いシミができる。
それが自分の涙だと理解するのに、少しかかった。