【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
「ここの13階が、俺らの住む階だから」
京也が歩きながら言う。
13階、か……。
蓮央と住んでたところは27階だったなぁ。
そんなことを考えながらエレベーターに乗り込んで壁にもたれる。
このエレベーターには何度も何度も乗っているのに、蓮央がいないだけで別の場所に思えてしまう。
顔を上げれば、いつも蓮央がいたのに。
今目に入るのは、蓮央より少し背の低い金髪の青年。
どうしようもないくらいの寂しさがこみ上げてきた。
チンッと音がして、エレベーターのドアがひらく。
最上階と変わらない風景の廊下。
少し違うのは、壁にかけられている絵の数くらいだろうか。
京也と沙奈は1つのドアの前でたちどまる。
「ここが、俺らの部屋。そんな狭くはないから安心していい」
カードキーをかざすとランプが青に光ってガチャンとドアが開いた。