【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
「咲誇……」
「それより、何かしたら蹴りとばすからね」
場を少しでも和らげようとそう言うと、京也も少し笑った。
「……咲誇の蹴りなんて怖くねーよ」
「はぁ?それどういう意味?」
「俺はお前を襲えるって意味」
「そんなことしたら半殺しにしてやる」
ベーッと舌を出すと、京也は笑って立ち上がった。
「冗談だって。何もしねぇ。あの銀髪に殺されるしな」
そういえば諒真さん、「何かしたら許さねぇ」って言ってたっけ……。
彼ならやりかねないかも…………
「ほら、そんなアホづらしてっとバカになるぞ」
「……った!?」
私の額にデコピンし、京也はバスタオルを投げてきた。
「風呂入れ」
「……はぁい」
そのバスタオルを抱きしめ、お風呂場に向かう。