【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
蓮央がいないこの世界は、灰色で。
前みたいな鮮やかな色をしていない。
私の世界は、きっと蓮央で成り立っていたんだ。
彼が私の世界を色付けていてくれた。
でも……
彼がいない今、ハイイロでしかない。
蓮央に会いたい。
会いたい。会いたい。
その想いだけが、涙とともに溢れた。
「……咲誇?」
「会いたい…蓮央に会いたい……」
「咲、誇……」
苦しそうな顔でコーヒーの入ったカップを握り締める京也。
京也の前で、こんなことを言っていけないのは分かってる。
彼が私を本当に好きだって、分かり始めているから。
でも……抑えられないの。
蓮央を想う、この気持ちを。
蓮央・・・