【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
「咲誇、あのさ……」
京也が重たそうに口を開く。
「ここにある女物の服が少なくてよ……。悪ぃんだけど…………」
口ごもる京也。
彼が言いたいことを理解した。
「蓮央の部屋に、取りに行ったほういいよね」
「……悪い。俺もついてくから」
「うん……」
今の時間はきっと蓮央は部屋にいないから大丈夫だよね。
荷物も多いし、手伝ってもらおう。
……何だか、ずっとここにいること前提だからさみしいけれど。
「じゃあ行くか」
京也の後に続いて、私も立ち上がった。