【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
□俺の選択《蓮央side》
《蓮央side》
咲誇と会わなくなって、数週間。
俺は今日も倉庫の屋根でぼんやり空を見上げる。
「蓮央……」
圭太が疲れた顔で屋根に上ってきた。
「……沙奈が、来てる」
「くそ、またかよ。昔の奈緒並にしつけぇな」
「待ってるから行ってやれ」
「面倒くせぇ……」
イラつきながら渋々降り、幹部のたまり場に行く。
そこに立っている金髪ロングの女が、俺に顔を向けた。
「蓮央くん!」
途端、抱きついてくるそいつ。
うぜぇ……
「今日もお昼ご飯作ってきたよ!」
「……まだ朝だけど」
「早く会いたかったんだもーん!」
胸に顔をうずめながらニコッと笑う沙奈。
対応に疲れる。