【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
「蓮央、お前さぁ」
圭太が俺の隣に座り込む。
「今どんな感じだよ。咲誇と離れて」
どんな感じ……?
その意味を、少し考える。
俺の今の気持ちは……
「なんか足りねぇ……。状況は1年前と同じなのに、あのときより足りない。何かがない」
「そうか、やっぱりな……」
圭太は頷き、足を組んだ。
「お前の心、隙だらけだ」
「隙……?」
「こないだ別の族と喧嘩したとき、いつもより多く殴られてたろ」
あぁ、そういえば……
いつもより怪我が多かった気がしなくもない。
楽勝で勝ったけど。