【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
「そんなんじゃ、これからヤバイぞ」
「何がだ?喧嘩で負けるってことか?」
「そうじゃなくて…まぁいいわ、お前が気付かないといけないことだし」
圭太は意味深に言い、立ち上がってどこかに行ってしまった。
何がヤバイんだ……?
まず、俺が喧嘩で負けることはありえない。
俺一人の戦いではないから。
仲間がいるから、負けることはない。
……じゃあ圭太は、何が言いたいんだ?
意味が分からねぇ。
「くそ……」
イライラし始めて、テーブルを蹴り飛ばした。
「蓮央くん、そんな怒らないで?」
いつのまにか沙奈が俺の近くに寄ってきた。
諒真……押さえとけよ。
諒真を睨むと、完全に酔っ払って奈緒にちょっかいを出している。
はぁ……。
ため息をついて沙奈を押しのける。