【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
「邪魔、お前。どっか行け」
「あたし、蓮央くんの家に行きたい!!」
「はぁ?何言ってんだてめぇ……いい加減にしとけよ!」
「きゃ……!!」
ドンッと突き飛ばすと、沙奈は諒真の上に倒れ込んだ。
諒真が持っていたビールが宙に浮き、そのまま沙奈にバシャリとかかる。
「きゃあっ!?」
「うぉあ!?俺のビィィィル!!!!」
諒真が血相を変えて沙奈を突き飛ばし、地面に這いつくばった。
沙奈は無様に床に転がってしまう。
……この扱いは流石にかわいそうか。
そう思い、手を伸ばした。
「……何してんだ」
「蓮央く……」
グイッと沙奈の腕を掴んで立ち上がらせると、彼女の服がかなり濡れていることが分かった。
Tシャツ1枚なので、下着がすけている。