【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
「これでも着とけ」
俺が上に羽織っていた服を投げると、沙奈は大人しくそれを着た。
「蓮央くん……シャワー浴びたい」
「ならさっさと帰れよ」
「家、遠いもん。風邪ひく」
……それは、俺の家に連れていけということか?
ホント面倒くせぇ女だな。
でもまぁ……俺が突き飛ばしてこうなっちまったわけだし…………
「分かったよ。浴びたらすぐ帰れよ」
「やった!ありがとう!!」
嬉しそうに飛び跳ねる沙奈。
なんか、作戦にハマっちまった感がある。
「じゃあさっそくレッツゴー♪」
レッツゴーじゃねぇよ……。
げんなりしながらバイクに乗り、発進させた。