【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
□焦る彼
次の日。
「蓮央、おーきーろ!!」
ベッドに寝転がっている蓮央を叩き起し、仁王立ちしてる私。
「あぁ...?珍しいな、咲誇が先に起きるなんて」
「もう昨日みたいなことになりたくないから」
プイッと顔を背け、ベッドから降りた。
昨日一日は、本当に地獄だった。
手足の自由は戻ったけれど、ちゃんと話せるようになるまで3時間かかった。
それまでは筆談だったし。
もう嫌だ。
「咲誇、そんな拗ねるなって。もうしない」
「信じないもんねーだ」
「ったく…。分かった分かった、起きる」
渋々起き上がった蓮央は、手早く着替えた。
「ほら、行くぞ」
差し出された蓮央の手を握り、部屋を出てバイクに乗る。