【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
──ヴォォォン…
「ねぇ、蓮央」
荒い音をたてながら走るバイクの上で、蓮央の背中に額をつける。
「何だ?咲誇」
「北苑とは……どうだったの?」
いま気掛かりなこと。
北苑と蓮央の、関係だ。
「…お前が気にすることじゃねぇよ」
「気にするよ…。仲直り、してほしいし」
「心配すんな。前よりはましだから」
「ホント…?」
「じゃなきゃ2人で会わねぇっての」
蓮央がフッと笑ったところで、王蘭についた。
ヘルメットを蓮央に返すと、彼は私の頭を撫でる。
「海利とは、今ちゃんと話し合ってる。あいつは、自分が許せねぇって言って引かねぇんだ。だから……」
「うん…。いっぱい話して、前みたいな関係に、戻れればいいね…」
「……おぅ。じゃあな、帰り迎えに来る」
「うん」
蓮央は踵を返し、猛スピードで去っていった。