【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
蓮央は私を振り返ると、何かを言おうとして私に一歩近づく。
そのとき、背後から足音がした。
「咲誇?何かあったのか?」
私の後ろから部屋の中を見た京也は、蓮央と沙奈を見て顔を歪めた。
「……お前ら、何してんだよ」
「お前こそ……何してんだよ、人ん家で」
蓮央も不機嫌そうに返してくる。
何で…そんな顔するの?
怒りたいのは、こっちだよ?
京也が蓮央に説明する声を、ぼんやりと聴いていた。
「お前ら、そんな仲なの?愛が芽生えた感じかよ」
───ズキン
胸が痛い。
何でそんなこと言うの……?
京也が、私を庇うように前に立った。
「お前に俺らを責める権利あんの?」
蓮央は黙ってしまう。