【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
「蓮央……ねぇ、どういうことなの?」
震える唇を必死に動かし、言葉を紡ぐ。
「何で……沙奈と、キス…してたの?」
蓮央は何も言わない。
言えないっていうより、『言わない』という表現が合っている気がした。
何で、何も言わないの?
何か言ってよ……
「ねぇってば、蓮央……!」
「……お前だって、京也と一緒にいるじゃねぇか」
「それは、深い意味はなくて……」
本当に、手伝いに来てもらっただけ。
そう言おうとしたら。
「ならこっちもそうだよ。深い意味なんてない」
冷たい蓮央の声がした。
深い意味なんて、ない……?
意味なんてなく、沙奈にキスしたの…?
信じられない……
「お前らだってどうせ、そういうことしてたんだろ?」
そういうことって、何?
蓮央は、そんな風に思ってたの?
京也は私の支えになってくれていたのに……何でそんな悪く言うの?