【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
「てめぇ……いい加減にしろ」
京也がものすごい形相で蓮央の胸ぐらを掴む。
「何?図星つかれて焦ってんの?」
蓮央も負けじと掴み返した。
息のかかる距離で睨み合う二人。
「俺は、咲誇の気持ちも少しは考えろっつんてんだ」
「はっ?何わかったようなこと言ってんだよ」
「少なくともお前よりはわかってる」
「……何だと?」
京也の言葉に、蓮央が怒りをあらわにした。
今にも殴り合いが始まりそうな雰囲気。
「もうやめて……」
そう呟いても、2人は気付かない。
喧嘩なんてしたくないし、してほしくない。
お願いだから、やめて……!
その思いから、目から涙が溢れた。