【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
違う…違うよ、京也……
蓮央はこんなこと言う人じゃない……
きっと、これは嘘なんだ。
私を困らせるための嘘。
蓮央なりの、私に対する罰なんだよね……?
だから、泣く必要は、ないよね…?
そう、思いたいのに。
私の目から、勝手にまた水が流れる。
「嫌だ……蓮央………」
私の言葉を無視して歩き出す蓮央。
ねぇ、何で止まってくれないの?
あの言葉……本気じゃ、ないでしょう?
私の横を素通りした蓮央の腕を、反射的に掴んだ。
「蓮央、行かないでっ……」
「お前がそうでも、俺はお前と離れたい」
蓮央の真面目な顔。
まさか……本気じゃ、ないよね?
京也に私をくれてやるっていうのは……私達が、別れるということだよね?
……本気…なの?
そんなの、嫌だ……
気がつけば、叫んでいた。
「嫌だ……嫌だ、嫌だ!!」
違う。
こんなの、蓮央じゃない。
蓮央はこんなこと言わない。
あなたが蓮央なら、笑って、「バーカ」って、言ってよ……
お願いだからっ・・・!!