【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
『じゃあな、咲誇』
蓮央のその言葉だけが頭に残る。
じゃあなって、何?
私……蓮央と…別れたの?
もう会えないの?
「咲誇…追わなくて、いいのかよ……」
京也が私の手を引っ張って立たせる。
ふらつきながらも立ち上がり、壁に寄りかかった。
『咲誇はくれてやる』
『二度と俺に近づくな』
冷たい、蓮央の声が蘇る。
『お前といたくねぇんだよ』
これが、彼の本心……
止まりかけていた涙が、また流れた。
「蓮央……」
とどまることなく、あふれる涙。
「追うなら、今しかないぞ」
京也が私の背中を押してくる。
ここで蓮央を追えば、彼は笑ってくれる?
『冗談だ』って、また抱きしめてくれるの?
…………そうは、思えないよ……