【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
「ごめん、京也…無理、だよ……。私…蓮央に、嫌われたもん……」
「……」
京也は、黙り込んでしまう。
ごめんね、京也。
京也にも迷惑をかけてしまったよね。
「………おい沙奈」
京也が低い声で言い、立ち尽くしている沙奈を睨みつけた。
「な、何よ……」
「何じゃねぇだろ!!てめぇのせいでこんなことになったってのによ!!」
「ッ……」
沙奈は何も言えず、立ち尽くす。
京也が本気で怒ったの……これで何度目だろう。
「…な、何が悪いのよっ!あたしだって、蓮央くんのこと好きなのにっ!!」
「んなの知ってんだよ!だから許せねぇっつってんだ!!」
京也は私から離れ、沙奈に歩み寄る。
「本気で好きなら……こんな汚ぇことしてんなよ!!」
「…………」
「お前なんか妹じゃねぇ。出てけ!!」
「…フンッ!!京也なんか大嫌い!!」
沙奈は悔しそうな顔で京也を睨みつけ、バンッとドアを開けて走って行った。