【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
「くそ、アイツ何考えてんだよ……。悪ぃ咲誇…沙奈のせいで、こんなことになって……」
京也が、申し訳なさそうに言いながら座り込む。
違うよ、京也……
沙奈のせいじゃない。
私のせいだよ…
「…私が、悪いの……。あのとき正直に言っていれば、こんなことにはならなかったと思うから……」
「咲誇……」
「ごめん京也…もう京也に迷惑かけるわけにはいかないから、家に帰るね……」
「は?お前、家って……」
「大丈夫。一応、父親『だった』人が住んでるから」
もう、誰も巻き込みたくない。
1人でいたいの。
「バイバイ、京也……。ありがとう」
京也に笑いかけ、ドアノブに手を掛けると。