【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
「咲誇、おい」
引きはがそうとしても離れない。
むしろ、もっと強く抱きついてくる。
「蓮央、蓮央……会いたかった………!!」
・・・は?
「何、言ってんだよ…咲誇……俺は……」
「良かった…戻ってきてくれるって、信じてたよ……!!」
満面の笑みで、擦り寄ってくる。
コイツ……俺を南蓮央と勘違いしてる?
意味分かんね……!!
「咲誇、離れろ!!」
「何で……?私のこと嫌いなの……?」
「んなわけねぇだろ!そうじゃなくて……」
「良かったぁ~…」
心底嬉しそうに笑う、咲誇。
俺が一番望んでいた、咲誇の笑顔だ。
こんな形で見ることになるなんて……皮肉だな。