【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
「き、京也っ!?」
ベッドの上で抱きしめられる格好になり、慌てて胸を押し返す。
「もう大丈夫だからっ……!」
「…どこがだよ」
耳元で低く囁かれ、ドキリとしてしまう。
「そんなに無理して、泣いて………。何でアイツのために泣くんだよ…。俺じゃ、ダメなのか?」
「京也……?」
京也の様子がおかしい。
急に何を言い出すの?
「俺なら、お前を泣かせない。一生笑顔にすると誓う。だから……俺にしろよ」
そう言って私を見る京也の顔は、とても切なげで。
泣きそうな、顔をしていた。
「京也……」
「咲誇のことが、好きだ…。愛してんだよ。これ以上ないってくらいに、好きだ」
やめて……
そんな甘い言葉を囁かれたら……
心が、揺れてしまうから。