【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
「絶対、幸せにする。死んでも泣かせない。俺じゃ、アイツの代わりになれねぇか?」
「ッ……」
「咲誇…」
やめて、京也。
そんな目で見ないで。
私には、そんなこと言ってもらえる資格はないの。
「ダメだよ、京也……。私、蓮央を忘れられないから………」
もう終わったことだけれど、私の中から蓮央は消えない。
生まれて初めて愛した人なの。
生まれて初めて愛してくれた人なの。
消えない。消えない。
一生、彼は私の中にいるから。
だから……
「私、京也を傷つけちゃう……」
「それでも、いい。俺の後ろに、アイツの影を探してもいい。忘れられないなら、忘れさせてやる。だから……少しだけ、俺を、俺だけを見てくれ…」
すがるような、乞うような声の京也。