【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
『ばーか、手は出さねぇよ』
蓮央………
彼の後ろ姿が、あまりにも蓮央に似すぎていて。
また、胸が締め付けられた。
彼のことは、忘れないと……。
でないと、みんなに迷惑をかけてしまう。
蓮央のこと、【睡嵐】のこと。
全部……忘れ去ってしまおう。
思い出せば辛く苦しいだけ。
京也の彼女になれば……蓮央を忘れられる?
彼の愛を受け入れれば……この寂しさはなくなる?
こんな想い、もうしたくないよ。
苦しくて苦しくて死にそうなの。
だから、ごめん、蓮央。
私……
あの時の約束、守れないよ。
あなたを、忘れなければならないから。