【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー




「こんにちは、蓮央さん」


「っうわ!?」



目の前にいきなり現れた人物に驚き、身を引いた。


黒髪の短髪に整った顔、高身長。


そこらへんの女が放っておかないであろう容姿をもったそいつは確か…………



「えーと…新?だっけ、か…?」


「はい。杉本新です」



やっぱり。


咲誇の幼馴染み、杉本新。


イギリスからの帰国子女で、ヤンデレらしい。



「びっくりさせんなよ……」


「すいません。でも、蓮央さんに話があったので」



話?


追い返そうかと思ったが、新の真面目な表情に、そんな気も失せた。



「……何だよ。忙しいから、手短に頼む」


「分かってます」



遠慮なく俺の隣に腰掛けた新は、なんと俺が用意していたビールを開けて飲んだ。



「おい、それ酒だぞ?」


「慣れてます。イギリスでは、16歳から飲めるんで」



そうなのか。


そこらへん、全く勉強してなかったからな。


ちっとも知らなかった。



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