【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
「で、話というのは」
唐突に、新が話し出す。
おおかた……予想はついてるけど。
「咲ちゃんのことです」
やっぱりな。
コイツがここに来るなんて、その理由以外ありえない。
「何で咲ちゃんと別れたんですか」
「……お前には関係ないだろ」
「あります。僕だって、咲ちゃんが好きだ」
真面目な表情で言ってくる新。
「……はぁ…」
その真っ直ぐな瞳に耐えられず、ため息をついて前髪をかきあげた。
「……俺はアイツを泣かせてばかりだから。泣かせるくらいなら、離れようと思ったんだよ」
そう言って新を見ると、新はきょとんとした顔で俺を見つめていた。