【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー



そして、一言、こう言った。



「蓮央さんって……救いようのないバカなんですね」


「・・・はぁ?」



何だコイツは。


意味わかんねぇ。



「ホント、バカっていうかアホっていうか。真面目に、救いようないですよ?」



……なんかいきなり毒舌になってやがる。


意味不明な発言に眉をひそめていると、新は深くため息をついた。



「泣かせたイコール離れる?何でそういう方程式になるんですか。僕なら、もっと泣かせてあげたいと思いますけどね」


「…………」



それもそれでどうかと思う。


鬼畜か、コイツは。



「自分のために泣いてくれるなんて、幸せじゃないですか。本気で想ってくれてるっていう証拠ですし。それの何が不満なんですか?」


「……悲しませたくない」


「なら、悲しませることをあなたがしなければいい話。別れる必要ありませんよね」



新の言うことは、いちいち正論だ。


間違ったことなんて一つもいってない。


そうするべきなんだろう。



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