【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
chapter7 真愛
□最終選択
京也と付き合うことになってから、数日。
私と京也の関係は、あまり変化していない。
「咲誇、飯できた?」
「まだだよー。もう少し待って」
「おぅ。腹へったから、楽しみだわ」
ふわふわと金髪を揺らしながら歩く京也。
彼が私に手を出すことはないし、それっぽい雰囲気もない。
唯一あるとすれば……
「…そんなに見つめられっと、襲いたくなるんだけど?」
こんな感じの、冗談。
「……馬鹿」
「ったくよ、キスすらしない俺を少しは褒めてくれてもいいんじゃねーの?」
いじけたように言う京也。
褒めるとか……そんなこと、言われても。
なんて褒めればいいの。