【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
「蓮央っ……」
急いで出ようとしたとき、京也の言葉を思い出した。
『これから何があっても、ここにいてくれ。俺がいいって言うまで……出るな』
その言葉に、私は頷いてしまった。
それに……
『俺はお前といたくねぇんだよ…』
彼は……蓮央は、私を嫌ってる。
出ちゃ、だめだ。
彼を見たら、きっと抱きついてしまう。
また、拒絶されて、嫌われてしまう。
そんなの嫌だ……!
出たい衝動を押しとどめ、拳を握り締めて耐える。
お願い、蓮央……
これ以上、惑わさないで……