【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー




「……ばかじゃねぇの?お前」



嘲笑うかのような蓮央の声が聞こえて、顔を上げた。



「いや、馬鹿なのは俺だよな。咲誇を泣かせたくなくて、そんな嘘ついて、その結果泣かせて。マジ馬鹿だ、俺……」



ハハッと、乾いた笑いが聞こえる。


蓮央……何を、言ってるの?



「俺さ、気付いた。咲誇がいねぇと生きていけねぇって。もしアイツが望むなら、俺は、咲誇と生きる」



トクンッ……



「嫌いになんて、なろうとしてもなれねぇ。愛してる。だから……お前には、どうしても譲れないんだよ」


紡ぎ出される蓮央の言葉に、いちいち心臓が高鳴る。


蓮央が…私を、愛してる?



「……譲らないと言ったら?もし、咲誇が俺を選んだら?」



京也の言葉に、思わず息を呑んだ。


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