【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
「ちょっといいか」
京也が私の肩を掴んで、自分の方に引き寄せた。
蓮央が私から離れる。
「今更惜しくなってんじゃねぇよ」
「……咲誇を、返してもらう」
「それは俺らが決めることじゃないだろ」
そう言った京也の視線が、蓮央から私に移った。
「咲誇…お前は、どうしたい?」
「え…?」
どういう意味かわからない。
「俺とあいつ。……どっちを、選ぶ?」
「えっ…!?」
京也の言葉の意味を理解できず、彼を見上げる。
選ぶ?
京也か、蓮央か。
どちらかを選べっていうこと……?
「咲誇がどっちを選んでも、互いを恨まない。それでいいな、南蓮央」
「……分かった」
蓮央も頷いた。
え、待って。
私が良くない。
分からない。