【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
□愛の言葉《京也side》
《京也side》
咲誇の居なくなった部屋に、1人立ち尽くす俺。
シンとしすぎていて、怖い。
頭の中にあるのは、咲誇が言った最後の言葉。
『京也がいてくれて良かった……!』
喉の奥から絞り出すように、か細く言われたその言葉は……俺の頭を支配するのには充分だった。
「っくそ……何で、んな事いうんだよ……」
せっかく、諦めようと思ってたのに。
未練なく、咲誇のことを忘れるつもりだったのに。
あんなこと言われたら……無理じゃねぇか。
諦める?
無理だろ。
忘れる?
忘れられっかよ。
マジ、馬鹿じゃねぇの。
「これ以上、好きにさせんなよ……」
どうしろっていうんだ。
最後までこんなに好きにさせて。
諦められるわけが無いだろ。
むしろ、前より好きになっちまった。