【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
「んで、お前と蓮央が喧嘩してる間、水面下で若沢組の調査を進めてたってわけ」
「圭太お前、俺に黙ってんなことしてたのかよ」
「仕方ねぇだろ?お前、咲誇のことで頭いっぱいだったみたいだし」
不服そうな蓮央。
どうやら、隠し事をされていたのが気に食わないみたい。
「まぁ、過ぎたことはいいとして、2ヶ月かかった調査の結果がこれじゃあな……」
「ですよね……」
難しそうな顔をして、また画面と睨み合う圭太たち。
「こっちとしては、若沢組に殴り込むつもりだろ?だから、構造とかを把握しとかねぇといろいろ不利になるんだ」
「うん、それはわかるよ……」
「でもま、手も足も出ない状態だからこれ以上やりようがねぇけどな」
半ばヤケクソ気味に笑って、圭太はタブレットを放り投げる。
それが地面に落下する直前に受け止めた京也は、テーブルの上にタブレットを置いて、言った。
「……俺に提案があるんだけどさ」
その言葉に、全員が京也の方を向いた。