【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
潜入に向いてるのは、多分、圭太とか真浩とか。
どっちも頭がいいし、臨機応変に対応できそうだし?
私は何かすることあるのかなぁ……。
なーんて、自分関係ありません的な雰囲気をかもし出していたとき、北苑が言った。
「若沢組に顔が割れてなくて、喧嘩が強くて、すげぇ美人な女が、最適だな」
顔が割れてなくて、喧嘩が強くて、すごい美人な女?
何だそれ。
「そんな人、睡嵐にいる?」
思わず聞き返すと、幹部のみんながブツブツと何か言い始めた。
「奴らに顔が割れてなくて」
「喧嘩が強くて」
「すげぇ美人な…………」
「「「女?」」」
最後の「女?」の部分がハモったのと同時に、その場の全員の視線が私に突き刺さった。
・・・え??
何?
何故みんなが私に視線を向けるのか分からず、目を瞬かせていると。
「いたじゃねぇか……ピッタリの女が」
北苑が、ニヤリと妖艶に笑った。