【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
そもそも、何で私がやらなきゃいけないの。
喧嘩が強いのはともかくとして、決して決して美人ではない。
美人だったらもっといい扱い受けてますから。
「ま、いいんじゃね?なかなか似合ってる」
「嫌だよっ!こんな、体のラインが出る服なんて……」
「うん。お前、意外とスタイル良くて驚いた」
「・・・あそ」
そんなのどうでもいいし。
「とにかく、こんな格好嫌だよ!一体どんな設定で行くつもりなの!?」
「決まってるだろ、『幹部の新しい女』っていう設定だ」
「はぁ……!?」
幹部の、新しい女!?
ふざけてる!!
「お断りっ!!絶対に嫌!!!」
「それ以外に方法ないけど?」
「……この、腐れ外道」
「んなこと言われても」
ひょいと肩をすくめる北苑に、軽く殺意を覚えた。