【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
あれ…?
そういえば。
「ねぇ、北苑」
ふと疑問に思ったことを、北苑に尋ねる。
何だよ、と無愛想に返事をした北苑は、目だけを私に向けた。
「もしも、私が睡嵐だってバレたら…どうなるの?」
「その可能性はないから考えなくていい」
「でも、0じゃないでしょ?」
「0だ」
何で、そんな風に言い切れるんだろう。
「仮に、お前のヘマでバレたとしても……絶対に、お前が傷つくことはないから」
『絶対に』を強調する北苑。
相当、自信があるんだろうな。
ウラの仕事、慣れてるんだ。
後ろに流れていく街のネオンをぼんやりと眺めながら、私はブローチを握り締めた。
必ず、成功させてみせる。
みんなのために……諒真さんの、ために。