【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
「さっさと入れよこのガキがっ!!」
「……ぐっ!!」
スキンヘッドの大男に引っ張られて入ってきたのは、白く輝く金髪。
………北苑?
北苑だ。
北苑だけど……
彼は、口の端から血を流して、床に膝をついている。
何、これ。
何で、ここに?
「どういう、こと…なの?」
「まぁ見てな」
尋ねても、沢口啓明は薄笑いを浮かべるばかり。
どうなってるの??
頭が混乱して、理解が追いつかない。
なんで?
絶対に、バレないんじゃなかったの?
なのに何で……そんなに、北苑が、ボロボロなの?