【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
「親父も幹部も、『継ぐのは諒真』って言うけどよ。アイツなんかに、ここは渡さない」
「なんでそんなに…。アンタは、諒真さんを、恨んでるの?」
「あぁ、恨んでるね。アイツがいた事で、俺の人生は最悪だった」
人生が最悪?
それは……諒真さんのせいなの?
「何が、あったの……?」
「…少し喋りすぎたな。睡嵐姫、次はお前の番だ。諒真の居場所を言え」
「っ……それを知ってどうするつもり?」
「諒真を殺す。この手でな」
殺、す?
何言ってんのコイツ……
「諒真を殺して、睡嵐とやらをぶっ潰してやる。俺の邪魔をする奴は、全部潰す」
沢口啓明の目は、狂気に満ちている。
怖い。
また、そう思った。