【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
「咲誇さん、本当にごめんなさい。謝って許されるようなことじゃないし、信じてもらえないかもしれない…。だから、信じてくれるまで、ずっとずっと言い続けます。
本当に、すいませんでした」
「奈緒……」
「咲誇さん、あたしを殴ってください」
「え!?」
奈緒は一歩私に詰め寄り、唇を噛んだ。
「気が済むまで、本気で殴って下さい。翠斗や春樹にしたように、グーで」
「ちょ、奈緒……?」
今までとは真逆の奈緒の態度に、みんなしどろもどろだ。
殴れったって……無理だよ。
女の子を、しかも年下を、殴れるわけないじゃん。