【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
「この数じゃあ、さすがの睡嵐総長も太刀打ちできねぇだろ?」
腕を組みながらクツクツと笑う沢口啓明。
そして私に目を向けると、薄気味悪くニヤリとした。
「…お前が大人しく聖夜さんのモノになるってんなら、逃がしてやってもいいけど?」
「……はっ?」
「聖夜さんはお前を手に入れるのと交換条件で諒真の居場所を掴むんだよ。だから、ここでその男を逃がしても俺は構わない」
「あんた、何言って……」
「断れば速攻襲わせる。お前もそいつも、生きては帰れねぇよ」
何て卑怯な奴……!!
悔しくて、奥歯をギリッと噛み締める。
「ほら、睡嵐姫。来いよ」
私が動かずにいると、次は変態男が挑発し始めた。
行きたくない…
あんな男、絶対に嫌だ。