【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
……でも、断れば、私だけじゃなく蓮央も…
蓮央を傷つけたくない。
失いたくない。
せっかく、やっと分かり合えたのに。
愛するあなたを永遠に失うくらいなら、私は……
「……分かった」
覚悟を決めて、前に一歩踏み出した。
・・・のに。
「おい咲誇、何してんだよ」
蓮央に腕を掴まれ、引き戻される。
彼を見上げると、これ以上ないくらいの怖い顔で私を睨みつけていた。
さすがの私も、怖くて顔が引き攣った。
「だ…って……」
「だってじゃねぇ。どうせ、俺を傷つけたくないとか思ったんだろ?」
こくりと頷く。
だから、行かせて。
そう訴えて、私の腕を掴んでいる蓮央の手に触れる。
すると、その手をさらに掴まれた。