【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
「ぐゎあっ!!?」
ヤクザのうちの1人が、悲鳴をあげて吹っ飛んできた。
私達にぶつかる寸前で止まったそいつは、腹を押さえて呻いている。
・・・え?
現状を理解できず、ぽかんと見つめていると。
「うっわ何こいつら、邪魔」
「入口で固まってんじゃねぇよ」
「早くどいてくれないかなぁ?」
聞き覚えのある声が聞こえる。
これは、もしかして……?
そう思いながら、声の方に目を向けると。
黒に、赤に、緑。
睡嵐幹部の……あの3人だ。
「遅ぇよ、お前ら」
蓮央が文句をつけると、圭太は笑って手を合わせた。
「悪いな。少し迷っちまって」
「あと数分遅れてたらかなりヤバかったぞ」
「……だな。コイツらちょっと危なそうだ」
といいつつも、余裕そうな圭太。
その光景を見て、沢口啓明がイラついたように怒鳴った。
「お前らいい加減にしろ!この際だから全員皆殺しにしてやる」
「やれるもんならやってみなよ~」
かわいくベーッと舌を出す真浩。
それが、さらに彼をイラつかせてしまったらしい。
「……やれ」
低いつぶやきと共に、ヤクザたちが一斉に襲いかかってきた。