【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
「死ねぇっ!!」
「ぅおらぁっ!!!」
一度に数人がかりで襲い掛かるも、圭太は余裕でかわして反撃する。
真浩も楽しそうに殺っている…………けれど。
ただ一人、赤い髪の男だけは、壁にもたれてゲーム機をいじっていた。
モンスターの雄叫びが響いてくる。
「歩、何してんだよ。モンスターなんか討伐してねぇでこっちやれ!」
「なんか話が長くて暇だったんで。今ちょっと回復薬なくてピンチなんで、少し待ってください」
「それなら仕方ねぇな。おい蓮央、咲誇、手伝ってくれ」
えぇ!?
そこで納得すんの!?
まぁいいけどさ・・・
「いけるか?咲誇」
「もちろん」
蓮央に笑いかけ、拳を握る。
……こいつらの好きにはさせないんだから。
「んじゃ、いくぞ!!」
蓮央の声を合図に、裸足のまま走り出す。