【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
「お前がここに来たら元も子もねぇだろ!!」
「うるせぇよ圭太っ!!お前には、あそこに一人置き去りにされる奴の気持ちが分かんねぇんだよ!!」
「知るかよ!!」
「……やめろって、お前ら」
マジギレモードの圭太たちを鎮めたのは、なんと蓮央だった。
それまで黙っていた彼は、騒がしい2人を睨みつけた。
「来ちまったもんは仕方ねぇ。諒真に『大人しくしてろ』なんてことを頼んだ俺らが馬鹿だったんだよ」
「…そうだな」
「おいっ!?そこ納得するなよ!!」
納得してため息をついた圭太に、諒真さんが全力でツッこんだ。
変わらないなぁ、こんな状況でも。
ヤクザに囲まれた危険地帯だというのに、相変わらず緊張感がない。
私も歩も真浩も、やれやれと首を振るばかりだ。