【続】Am I What Colors?ー現姫の戦いー
「先輩に気安く触ってんじゃねぇよ」
ゲームを片手に腕組みして睨みつけているのは、歩。
その目には怒りが宿っている。
「何だ、お前らは」
組長は眉をひそめながら私たちの方を向き、一人一人の顔を眺める。
「何だ、睡嵐とかいうくだらない族の若造か。そういえば……潰す約束だったな」
「…アンタに潰されるほど弱小じゃねぇ」
圭太も、一歩前に出て言い返す。
「そうだよ。僕ら、殺られないし」
それにならって、真浩も一歩踏み出した。
「蓮央…」
「あぁ」
私も蓮央の手を握り、彼と共に組長を見据える。
「潰せるもんなら、潰してみろよ」
「殺られるのはアンタたちのほうだよ?」
負けない。
私たちは負けない。
勝って、諒真さんを救うんだ。